「中国越境EC」の概要に入る前に、中国市場がどれだけ莫大な市場かをご説明したいと思います。
2016年度の中国ECにおける、流通の総額は約420兆円です！皆さんもご存知の通り、2016年は日本のECモールにおける国内流通総額は、約15兆円です。つまり、日本よりも約28倍・世界EC市場の39.2％を占める市場が、中国のEC市場なのです！
現在、日本の多くの企業様は、ECサイトを利用した中国人向けのサービスを行っております。
実際、2016年には1兆円を突破したと経済産業省から発表されました。
２.中国越境ECの概要
中国の「越境EC」利用消費者は、大きく分けて3つのチャンネルで購買をしていきます。
1つ目は、正規輸入による購買です。中国現地正規ECモール（天猫国際など）や日本メーカーから仕入れをおこなう中国国内小売店を利用して製品の購入をします。
2つ目は、並行輸入です。ソーシャルバイヤーや転送会社、新興越境ECサイトなどを経由して購入を行います。
3つ目は、日本現地にで購買です。観光客は訪日し、自分用のお土産だけでなく、信頼の置ける知人（友人・フォロワーなど）の分もSNSを介して購入を受けています。
３.中国越境ECの課題
数字だけ見るとかなり魅力的な市場ですが、参入するとなると以下のような課題が壁になっているのが実情です。
中国内の越境ECサイトへ出店する場合、導入期コスト、購入者確保の問題があります。その他にも、国内自社ECサイトの多言語化への中国サーバの有無と運用サポート、どこに出店したら良いかわからない、海外発送や関税に関する知識、中国元での取引が対応できない、中国現地に合ったマーケティングが難しいなどの、他国だからこその壁があります。
４.中国越境EC成功の鍵
これらの課題を克服し、成功に導くことは可能です！
現段階中国越境成功の鍵は、「自社の現状に合わせたチャンネルを展開していくこと」です。
「わからないけど、他社は成功しているから大手の通販モールに出店しよう」と考え、最後には売れずに撤退をする。このような失敗は、多くの企業様に見受けられます。
そこで、成功の鍵としては、企業様の現状に合わせて通販チャンネル・購入しやすい環境を構築。消費者確保とプロモーション・販売を並行して行うことが挙げられます。
つまり、集客～販売を自社ニーズに合わせて流れとして行うことが必要です。
５．Wechatで越境EC進出するメリット
導入期の企業様に対し、Wechatを使用した越境EC進出は一つの解決方法です。Wechat公式アカウントでブランドを宣伝し、フォロワーに対して直接の販売が可能なサービスです。
Wechatを使用した越境EC進出のメリットは、主に3つございます。
1つ目は、帰国後のリピート購入が可能になるという点です。店頭でWechatペイで決済をしたお客様が自動でフォロー、帰国後の製品購入を可能にします。
2つ目は、代理購入者へのメリットがあるという点です。WechatというSNSを使用するため、より効率的・大規模に販路を広げることが可能です。
3つ目は、決済面でのメリットです。普通の「越境EC」を利用した場合、中国元から日本円に両替をする必要があります。しかし、Wechatを利用した「越境EC」であれば、自動で中国元から日本円へ変換がされます。
まとめ
いかがでしたでしょうか？ジャンガ・テックは、成功の鍵となる貴社の現状、ブランドのライフサイクルに合わせたマーケティングが可能です。さらに、前回ご紹介致しましたように「ソーシャルバイヤー」と連携したサービスも可能です。ご興味がございましたら、是非お問い合わせ下さい。最後までお読み頂き、ありがとうございました。
